Year-End Dinner Party vol.2

2003年12月28日
僕の人生の宿敵ミレナリオ開催中の御幸通り
数十メートルに渡るイルミネーションに集まる
沢山のカップルを尻目に友人と丸ビルで待ち合わせ

比内地鶏の店『今井屋』で忘年会 in 丸ビル

友人I氏にとって今年後半は相当キツイものだったようだ
付き合う男に必要なものはと聞かれた時
「財力」と即答できるような女性にハマってしまったのが
最大の原因だったのだろう

「やっぱりトキメキは四六時中無いものなのかな?」

なんだよ、急に

「いやさ なんかそういうところ
幻想抱いてる部分が色々あるのかな と思ってさ」

まあ確かに今更嫁の裸見たってって思う事はあるよ
でもそんなに四六時中ドキドキしてたら疲れちゃうでしょ?

「そりゃそうだよね」

その後はI氏の前の彼女の写真を見せてもらい
彼女の話を滔々とされた
やり直したほうがうまくいくとは思うけどね

美味い比内地鶏の串焼きを煽りながら
思い思い止め処も無い話をする至福の時
これもまた良い忘年会であった



It’s my LIFE...

2003年12月27日
転属してはや1ヶ月
同期の中でも思い思いの道に進む仲間が出てきた
寂しい思いもある反面 自分も道を見定めなくてはならない

雲一つ無い青空の下
洗濯物を干し終えた僕は紅茶を入れながら
そんな事を考えていた

この1ヶ月自問自答ばかりを繰り返していた

...答えを出すまでの自分の葛藤は
本当に苦しくて辛いものだった

でももう流されない
行く場所がよりハッキリとリアルに
すぐ手元に取るように見えたから

転職していった仲間達が見ていた場所を
自分も確かに見ている実感が僕にはある

自分の思いを信じて来年も頑張っていこうと
2杯目の紅茶をポットから移しながら思った

そんなところにこの間の合コンで
なんとなく仲良くなった女の子からメールが...

「今年は会えた事が一番だって思ってますよ
仕事への姿勢とかカッコいいと思います」

やっぱり頑張っていこうっと(笑)

Get off work of this Year

2003年12月26日
自分の都合などお構い無しに時間が過ぎるように
今年も仕事納めの日が来た
大抵の同僚は29日に有休を取っている所為で
顔を合わせるのは今年最後になる

この日はプロジェクトに散っていた同期が
研修教材を受け取りに来て同窓会状態になった
なかなか顔を合わせられなかった同期も居て
年の最後に会えてよかったと暖かい気分になった

来年はいい年に出来るように頑張っていこうと
エラーメッセージばかりを返すEclipseを
恨めしそうに見ながら思った


BGM:"Champagne Supernova","(What’s The Story) Morning Glory",Oasis.

Shade of Winter

2003年12月25日
隅田川を渡る風の冷たさは厳しさを増して
川を渡る遊覧船に乗る人達の装いも
冬を遮る厚く重い色のコートに変わっていた

とうとう辞める時が来たんだな
何時も冗談交じりにしか言わないからさ

「Promotion関係のコンサルティング会社から
Offer Letter貰ってね
ここに此の侭留まるよりはマシだろうから」

同期のSは入社して以来 色々な事を話してきた
既婚者のSとは結婚が決まってから良く話すようになったし
羽田の仕事では煙草仲間でもあった

何時も冗談めいた言動で周囲を笑顔にしていた
その彼が本当に辞めてしまうと思うと
解っていても切なさが込上げてくる

最高の送別会を用意するよ
今回は六本木かな

「その辺はセンスに任せるよ」

夕暮れ過ぎた隅田川の向こうには
月島の高層マンション群の明かりが灯り
水面にその光が反射していた

2本目の煙草を消して煙の行く末を見守りながら
僕はSに一箱のMarlboro Mentholを差し出した

「何だよ、これ」

餞別だよ、色々世話になったから
貰い煙草の借りは全て返しとかないと
居なくなってからじゃ遅いだろ?

「律儀だよな...ホント」

真面目なだけだよ

Sは微かに笑うと冷たさを増した風を避けるように
首を竦めながら喫煙所を後にした

僕は感傷的になりすぎなのだろうか?
自分の仲間が次々と去っていき
その背中をこれから何回寂しく見つめるのだろうか

僕は次の煙草をパッケージから取り出し
空の包装を握りつぶし 煙草に火をつけた

No Title for this holiday

2003年12月23日
本当に何もない日だった

朝からDelonghiのコーヒーメーカーから上がる
軽快な湯気と眩しい朝日がそれを物語っていた

出来上がったコーヒーにたっぷりとミルクを入れ
煙草の火をつけながら ソファ傍に放って置いた
Harvard Business Reviewに目を通す
ステレオからは季節外れのEarthwind and Fireの
「September」が陽気に流れている

彼女は車の買い替えの見積もりを終業後
友人にして貰うと言っていたから帰りは遅くなるだろう

本当に何もない日だ

つい半年前まではこういう日があると
途方も無く且つ言い知れない不安に襲われ
誰彼構わず電話を掛けていたが
今はこういう時間を楽しむ余裕が生まれたようだ

ただ流石にずっと家にいる気にはなれず
久しぶりに美味いラーメンを食べようと
最近千葉に出来た「一蘭」に出掛けた

1時間後には帰宅
先週実家から持ってきた村上春樹の「ノルウェイの森」を
数時間で読み終える
既にMiles Davisの「Kind of Blue」は4周目の
"Fredy Freeloader"を奏でていた

本当に何もない日
偶には良いんじゃないかなと思った


Superfantastic

2003年12月22日
今日は近々の出来事をエッセイ仕立てで。

■Backache
会社の同期のHちゃんが風邪で数日寝込んだらしい。研修の教材を郵送したお礼電話が来たが、その前から腰痛を訴えていた彼女。
「なんか腰痛ばっかり気にされてるけど、本当は風邪が大変なんだよね...。」
確かに腰痛って言うとちょっとHな感じがするしね(笑)と冗談半分に言うと、「やっぱり年かな...。」返答に困るんですけど...。

■E-net
初めてampmでE-netを利用したときの事。
9,000円を引き出して、現金が出てきたその時
「■○※★〜◎▲」
なんと4枚の2,000円札が!久しぶりに見た2,000円札の珍しさのあまり、偽札と勘違いしてしまいました。実際使う時恥ずかしくて非常に困っています。あと2枚…。

■Japanese in Australia
彼女が母親とAustralia旅行に行ってきた。どうだった?と聞くと怪訝な表情をした。
何かあったの?と再度聞くと切なそうな表情でこう答えた。
「なんかね、お店とかで『Excuse me』って聞いたのに「なんでしょう?」って返答される海外旅行ってどうなの?」
Hawaiiとかもそれに近いらしいが、確かにちょっと嫌かもと思いつつ話を聞いていた。


Marriage Proposal

2003年12月21日
去年のクリスマスは散々だった

12月24日の0:00amに彼女から涙声で怒鳴られ
最終報告書の自分のパートが書きあがらず
いっその事 ビルの上から見えていた
ミレナリオが停電しないかとくだらない事を考えていた

今年は彼女の願いで早めのクリスマスを
Disney Seaで過ごした

海沿いのDisney Seaは極寒だったが
Disney Landよりノンビリと過ごせた
クリスマス一色に彩られた街に
彼女はとてもはしゃいでいた

8:00pmにハーバーでツリーが点灯した
その光景に見とれている彼女
横顔を少し見つめながら
勇気を出して僕は言葉を繋いだ

来年も再来年も...また一緒に見に来ようね

結婚してください

彼女は少し涙を浮かべながら
半泣きの笑顔で頷いた

それとなく一緒に居る事を決めて
ちゃんとプロポーズしていなかった
お互いのこれからの為に
今日はちゃんと言おうと決めてた

本当は綺麗なレストランで
ワインを傾けながら言うのがカッコイイのかもしれないけど
Disney好きの彼女が一番喜ぶこの場所で言ってあげたかった

海沿いの風で体の芯まで冷え切っていたが
心はこれ以上無い位暖かかった

夜空に上がる花火が何時もより綺麗に見えた



Year-End Dinner Party

2003年12月20日
作成中のアプリケーションの
オプション設定画面がデータを渡さない
システムエラーに悩んでるウチに終業時間
(最近こんなのばっかりだな...)

友人Yと2人忘年会
近所の中華料理屋へ

今年1年の総決算とばかりに
反省・毒舌・祈念トーク
実際今年1年は理不尽さでも幸せ度でも
短い24年の人生で一番のピークの年だった

でも、本当は1年1年が「人生最高」でありたいけど...。

今年1年を振り返って考えてみると
「人それぞれ」
って言葉が当てはまると思う
最近の口癖にもなっているけど

実際早めに結婚を決めた事にしてもそうだし
恋愛に関しても色々な考え方がある事を知った
転職して行った(行く)仲間は
それぞれの思いを持っていた

なかなか自分の価値観から逸れたものは
人は許容しづらいものだと思う
自分の人生以外は生きられないのだから
それは当然の事だと思うし

実際他人事に目くじらを立てている人を見て
「じゃあ、お前はどうなんだ」
って思う事もあるし その逆もある

こんな事にこの年で気付けたし
少し大人に成れたのかな?なんて思いながら
夜の人形町をYと笑いながら歩いていた

人それぞれ 人に優しく

来年はそれを目標に生きていこう



Secret Garden

2003年12月17日
今日は私的な交換日記のみで。

Dreamlike Feeling

2003年12月14日
クリスマス前の銀座は何処へ行っても人だらけだった
MIKIMOTOのツリーの前には携帯のカメラなんかで
ツリーの前に立つ彼女を撮る人が居たり
不思議だけど綺麗で歪な光景

和光の前で待っていた君を
僕はもう只の友達と見る事が出来ていた
笑顔で手を振る君を見ても
前程苦しくなる事はなくなっていた
僕は切り付けるような寒い風の中
少しだけ深呼吸して 手を振りかえした

僕の友人と君そして君の友人で
人混み退き止まぬ銀座四丁目の交差点を渡っていった

お気に入りのBarの新店に入ると
暖かさと間接照明でホッと一息付く
そこからは他愛も無い御喋りの時間
楽しい時は砂が手の隙間から毀れる様に
過ぎて行く

僕の友人は深い呪縛に捉えられ
恋を自分から遠ざけている
君は恋をしたいと願いながらも
自分への自信を失っている

恋愛ばかりが全てではないし
それが無いと何もかもが終わるわけではない

でも......

傍に愛する人がいる事
それは極当たり前の幸せの形だと思う
理由こそ違えど
二人には幸せになって欲しい

これってお節介?


The Rose

2003年12月13日
今日は初めて君と二人で逢う日だった
急遽予定を変更してお台場へ
ゆりかもめから見える汐留や芝離宮は
晴れた青空の中に霞懸かって見えた

少し眩しそうに君は目を細める
横顔は少し高い鼻が印象的で
薄めの唇に僕は惹かれ見つめていた

「私の顔に何か付いてる」

何でもないよ
いい天気になってよかったよね

僕は動揺を悟られないように
君と同じように目を細めて窓の外を見た
日差しと湾岸の景色が暖かい

本当に普通のデートだった
雑貨屋で玩具を見て笑ったり
インテリアショップで家具を見ながら
お互いの部屋の事を話したり

君は今までに見た事も無いぐらい
本当に笑っているように見えた
これが君の本当の笑顔なんだと思うと
僕は本当に心の底から笑えた

東京タワーがレインボーブリッジの先で
淡く紅く光る頃 クリスマスツリーが輝いていた

今日はどうだった?

「すごく楽しかった
こんな風にデートしたの
どれぐらいぶりだろう?」

君は僕の苦手なニガウリを頬張りながら
ワインを傾けていた

「これだけ放って置かれるって
本当にどうなのって最近思うの
付き合っているのかすら実感湧かないし」

でも僕は君の事を綺麗だと思うよ
だからAdam et Ropeのコートを買ってあげたんだ

「それ本気で言ってくれてる?」

君は突然に僕を戸惑わせる
でも君と居る事にすごく感じている
僕は静かに頷いた

それを見た君は安心したように
僕の肩に頭の乗せてきた
微かな甘い香りが僕の鼻先を掠めた

「少し疲れたかな
職場であった色々な事もそうだし
そういう時だから何か実感のある事が
欲しかった気がする」

僕は君の頬にキスした
君は照れくさそうに笑った

「期限付きじゃなきゃ
私も本気になるんだけどな」

一緒に居る時はベタ惚れだからさ

帰りの有楽町のホームは夜も更け
つい8時間前まであった君との微妙な距離は
もう無くなっていた
君の手は僕の手と共にコートのポケットにあった

四谷に電車が滑り込む
何時もの様に君を赤坂口まで送る
この駅に来ると迎賓館の明かりと
新宿通りのテールランプの波を思い浮かべる

僕は君と離れたくなくて抱きしめた
気をつけて帰ってねと頬にキスしようとすると
君は唇を重ねてくれた

少しだけ呼吸が止まる
その瞬間だけ夜の風は吹き止んでいるかの様に
全身が仄かに暖かくなった

「今日は楽しかった
私も...大好きだよ」

耳元でそう呟くと君は少し小走りに駆けて行った
君の後姿を見えなくなるまで見送った
君が見えなくなっても
僕の唇には君の温もりが残り続けていた

今の僕は君が本当に好きだ
何時もは器用だと言われる僕も
そんな当たり前の事だけを頭の中で繰り返していた

Anthem for my friends

2003年12月12日
「だから!
終了した作業の実績値がActual Costで
WBSの予定作業の実績値がEVになる訳で
そこから算出すれば出るじゃん」

研修が始まって最初の週末
僕はPMBOK(プロジェクトマネジメントの教科書)
と格闘していた
友人Yは僕の困りっぷりに
呆れ顔をしながら丁寧に教えてくれた

僕はマネジメントには成れないな…

それでも解らないと駄々をこねていたら
何時の間にか終業時間になっていた
友人YとHちゃんと飲みに行く

人形町まで歩き 串の炭焼の店へ
専ら話題は今の研修の話になった
買収された側の僕等が色々言う筋は無いが
なかなか割り切れない部分もある

Hちゃんが別用で帰った後も友人Yと話していた
友人Yは何かと色々な示唆を与えてくれる
なかなか此処まで人其々の考えの多様性を認め
その上でアドバイスをくれる友人も居ない

僕はこの会社に入って良い友人を持った事が
一番嬉しかった
彼が友人で居る事を誇りに思う

今度こそ、友人Yの8歳年上の彼女について
聞き出してやる....ふふふ。
でも自分も突っ込まれるから止めて置こう


今日は別れの日だった
夜が明け切らない頃 メールが入る
眠い目をこすりながら受信ボックスを開ける

「ああいう事言われて
すごく悲しかった
もうメールするのもやめたいの
突然でゴメンね」

確かにすごく冷たい言い方をしたと思うけど
僕と付き合えないと解った途端
Diorのセカンドバックやらディズニーランドに
行きたいからチケット買えだの我侭放題

ボクハアナタノサイフデハナイノデスヨ

すごく何か割り切れない気持ちと
腹立たしいのを堪え切れない気持ちを抑えつつ
−冷静に考えると一番悪いのは僕なのだが−
プログラムのロジックを考えコーディング
そして参考書の纏め、メモ書きの繰り返し

この青い空の下
オブジェクトの引数が第2処理のメソッドに
引き渡らなくてエラーしている事を悩んでいる僕は
なんて不幸なのだろうと感慨に浸っていると
また、メールが着信

「月曜日会うって約束してたけど
行けなくなっちゃった
っていうか あなたの為にも
会わない方がいいと思ったの
私も悪い事しているのは解っているけど」

久しぶりに会えると思っていたのに
今度会ったら ささやかな花束と
「彼氏と幸せになって」の一言を贈ろうと
準備までしていたのに

誰かに居て欲しいと思えば思うほど
僕は独りぼっちにされて途方に暮れる
誰も僕に触れて欲しくないと思えば思うほど
僕を必要とし愛してくれる人が増えていく

オモフヒトニオモハレズ
オモハヌヒトニオモハレテ

思いは届かないのが世の常だ
そんな事をバニラの味が薄くて解らない
彼女が持ってきたVanilla Coffeeを入れ
飲みつつ想う

僕のThinkpadのJava Virtual Machineは
そんな僕を哀れんだのか
それまでエラーを連発し続けていたコードを
上手くコンパイルしてくれた

その後 Thinkpadを
ウェットティッシュですごく綺麗にしてあげた事は
言うまでもない


Good and Early Chirstmas

2003年12月6日
今日はJava研修の怒涛の追い上げ後 彼女とお台場へ
久しぶりにマトモに映画を見に行った

「ファインディング・ニモ」

自分も父親になったら
大切な子供から離れる時が来るのだろうか
その時にこの世に自分の知らない事が沢山ある事を
僕はどう伝えられるのだろうか
汚い事、辛い事、苦しい事も美しい事以上にある
それを僕はどう伝えられるのだろうか

映画の最後の方はボロボロ涙が止まらなかった

帰りにDECKSの海沿いの歩道から
最近ようやく点灯したクリスマスツリーを見る
既に日は落ちていて綺麗に浮かび上がっていた

クリスマスには早いなんてものじゃないが
ツリーの後ろに横たわるレインボーブリッジ
その後ろの東京タワー
左側に見える天王洲と品川のビル群
冬の透き通った空気の中で全てが綺麗に見えた

彼女は隣でご機嫌全開で携帯写真を撮っていた

思い返してみれば去年のクリスマス
最終報告書提出間際で丸ビルに閉じこもっていた
連夜の徹夜で疲れた頭をオフィスのココアで覚まし
ミレナリオを上から寂しく見つめ
帰りしなの東京駅で彼女と電話で大喧嘩をした

今年は平和なクリスマスを迎えたい


Creature of habit

2003年12月5日
今日はEssayisticな日記

■True and fair view
友人H氏へのメッセージ。
高校生と付き合うのは僕的にはアリですが、言い合って酷い別れた方をしたとしても、(この辺は君は多くを語らないから詳しくは知らないけど)あまり自傷・自虐的に考える必要は無いと思う。
年齢の差の価値観はとても大きいし、何より人を傷つけずに生きていけると思っているオメデタイ人よりは精神的に正常だと思う。
君の幸せを祈りつつ、女の子を紹介する僕に偶には感謝して下さい。
あと、疑われているようなので言っておきますがこの日記は全部僕の本当の毎日の話です。

■Forefeel of Expeditionary Force
最近、上空に陸上自衛隊の2翼式ヘリが多く飛んでいる。習志野第一空挺師団のものだろうか。
イラクへの自衛隊派遣は旭川駐屯地の部隊が最有力らしいが、万一危険な状態が続くようであれば、自衛隊の陸戦最強部隊である第一空挺師団が派遣される可能性もあるのだろう。
意義の不明確であやふやな戦争に行かされる自衛隊員もまた家族があり、仲間が居るのだという事を思って心が痛む。
それは命令とか職業等という枠を超えた部分での「間違い」に対してかもしれない。

■Separated by a wall span of 0.03mm
大学時代、六本木のクラブで陽気なTennessee出身の陽気な黒人が、ジムビーム片手に「日本のコンドームは最高だ。着けている実感がないよな」的な事を言っていた。
恐るべし、日本の技術力。
そのうち、プロジェクトXで特集される事を楽しみにしているが、YS-11とか黒部ダムと同一視するのはどうなのかな、とクダラナイ事を考察。
でも、この0.03mmはある意味精神的な壁でもある気がする。彼女以外の人とする時は絶対装着だし。快感の度合い以外にそういう38度線的な越えたら即射殺的なものを感じる。

■Matrix Reloaded
多分、ITに関わる人間は必ず一度考えた事があると思う。
「自分って巨大なアプリケーションの中の一つのプログラム(もしくは巨大なプログラム内のメソッド)なんじゃないか」
自分の人生プログラムにはどんなメソッドが実装されているか予想もつかないし、何行目でプログラムが終了するかも解らない。
これがオブジェクト指向なのだな、なんて誤解も甚だしく考えてみる。最近プログラムに触れすぎた弊害との声も。
でも、人間の脳って10TBぐらいの容量が…。

■Amazing Grace
結婚式の申し込みに行った時に、実際の結婚式が行われていた。その時、花嫁花婿の退場曲が「Amazing Grace」だった。
ちなみにこの曲、僕はサラ・ブライトマンが歌ってるイメージが強いが、「白い巨塔」の曲は違う人が歌っているみたい。
僕は「Amazing Grace」を聴いている間ずっと、ニシダトシユキの「世の中実弾や、ゆうこっちゃ。」のセリフが頭の中で無限ループしていた。ちなみに「白い巨塔」は原作で読む事を強くオススメする。


雨が降り続居ていた今日は高校の同窓会だった
高校を出てもう5,6年になるだろうか
僕は卒業以来 高校の仲間に誰一人会っていなかった

部活以外の授業時間には
学校の屋上で村上春樹を読み耽り
Green Dayを聴いていたし
人付き合いを最小限にする癖があった

でも、着いて早々乾杯をさせられた
僕が来年結婚する事をバスケ部の同級生が
幹事に漏らしていたらしい
期せずして70人近くの同級生から祝福される自分

「なんかさ 大人っぽくなったよね」

まさかそんな風に言われるとは思わなかった
同級生の女の子達が話しかけてきてくれた
結構自分って成長したのかな
そんな錯覚もしつつ色々な話をした

2次会の店を出た頃 今日は終わっていた
長過ぎるマフラーを二巻きして帰る僕の後ろに
泥酔した仲間達の間を抜けて君は走ってきた

「千葉駅まで…良かったら一緒に帰らない?」

僕は高校時代君が好きだった
人付き合い下手な僕と明るい君は対照的な人だった
だから話す機会も無いままここまで来てしまった

「結婚するんだってね おめでとう」

ありがとう
っていうかね 君とこんな風に話せるなんて
思っていなかったからすごく嬉しい

「そう?私も話せてよかった」

そう思ってくれてるだけで十分だよ

女の子の前では滅多に緊張しない(しなくなった)
自分が少し手が震えていた

「ねえ?一つ聞いてもいい?」

ん?僕でよければ

「もしだよ
今の奥さんになる人と出会う前に
私と再会していたらどうなってたかな」

鼓動が凄く高鳴っていくのが解る
胸が苦しくなって僕は言葉を繋げなくなった

「実はね
3年生の頃 ずっと好きだったんだよ
でも話し掛け辛くて言えなかった」

想いのすれ違いなんて生きていれば沢山有る
でもその沢山は客体化した視点の話で
自分が主語に為った途端に特別さを増していく

僕は君の頬にそっとキスをした
君は身動きもせず少し笑っていた

「ありがとうね」

君はそっと笑って携帯の番号をくれた
胸の痞えが取れたような気がして
寒い風を心地よく感じていた


If I got reincarnated...

2003年11月28日
前の彼女から携帯メールが来た
あれだけ酷い別れ方をしたのに
もう2度と口も利きたくないと言っていたのに

まるで「今日の風は冷たいよね」と
肩越しにすれ違い様呟くようなメールだった

「寒くてまいっちゃうよね
今日はちょっと早いかなと思いつつ
きちんとしたコートを着て新宿で遊んでました

なんかそしたら昔のことをいろいろ思い出しちゃって

…あなたと過ごした時は私にとって
すごく大切なときだったんだなって思ったの
ただそれが伝えたいの それだけ」

そんなに思っていてくれたのなら
何故僕に無い物ばかり強請って困らせた?
何故僕にいつも冷たい言葉を投げかけたの?

僕はあの頃に戻るつもりはない
僕は僕の今の時間を生きているし
僕は君の求めるものを持ち合わせては居なかった

でも 僕にとってもいい思い出だった

少しでも言葉を繋ごうとして
その文章の後ろに幾つかの言葉を打っては
Deleteする、を繰り返していた

結局最初の一文だけで送信ボタンを押した

しばらくしてセンターを経由して届いた
返信メールにはこう綴られていた

「幼い幼い恋だったけどたくさんのものをもらったよ
今なら本当に感謝できるよ
ありがとう

確かにあの頃に戻ることはできないんだろうけど
私はあの頃の心の震えを忘れることはないと思うの

今でも思い出すと…
ほんとにほんとに愛おしい気持ちになれるから
バイクの後ろとかおそろいのリングとか
なんかそういうのみんな

ごめんね
一人でノスタルジックになっちゃって
これからもよいお友達でいて欲しい

もし生まれかわったら
私は今度こそあなたの最高の恋人でありたいと思う」

やり直しの効かない事が無いなんて嘘だ
やり直しの効かない事なんて沢山ある

僕は知らないうちに泣いていた
滲んだ照明を見つめながら布団をかぶって
僅かな眠りについた

僕も生まれ変われるなら
あなたの傍にずっと居たい…


Losers Game

2003年11月26日
今日は同じ部署のYさんの送別会だった
和光と銀座4丁目交差点の場所すら知らないウチの上司を待って
日比谷バー銀座3号店へ
ここは雰囲気もお酒も値段に似つかわしくなく
個人的にすごく好きで 以前も同期と訪れた

Yさんは配属当時から色々話していた人だった
前職が金融系のコールセンター勤務で
去年のプロジェクトでは 年の瀬の更に瀬戸際
ミレナリオに浮かれる人混みを見下ろしながら
2夜徹して議論したりして一緒に仕事した人だ
僕より8歳も上なのに「さん」付けで呼んでくれる
敢えて言うなら「いいひと」なのだろう

その帰り道
2日前からの厳しい寒さは相変わらずで
僕はマフラーを二巻きした
周りを歩く人とは季節が違う格好にも思えたが
そんな事は気にしていられない

その時、一緒に歩いていたYさんはこう呟いた

「私は...負けたんですかね...」

僕はYさんが業績評価でLevelが上がらなかった事を知っていた
元々自己表現の得意な人じゃなかったし
うちの会社には似つかわしくない人の良さもあって
なかなか主張できなかったんだろう

僕はその言葉が違和感なく受け取れてしまったが
平静を装いこう呟いた

勝ち負けなんていわないで下さい
僕達はそれぞれの価値基準でここに来たんですから
誰が勝ったかなんて個人の判断基準でしか
測れないと僕は思うんですよ

「そうですよね...」

Yさんはそれ以上何も言わなかった

何が勝ちなのだろう?

同期よりLevelが上がる事
名刺の肩書きが変わる事
給料が上がる事
それもある意味勝利のスタイルだとは思う

でも...
それは「社会」を対象とする勝利のスタイルだ

自分が本当にしたい事 本当にすべき事
それに気付いて辿り着く事
それが僕の考える勝利のスタイルだと僕は思う
それは「人生」を対象とする勝利のスタイルだ

でも...
僕は自分の勝利する姿を捉えてはいない

この会社に居る間に僕はどう勝ちの姿を
イメージすればいいのだろう?

銀座4丁目の交差点の雑踏の中
僕は心の中で色々な想いを巡らせていた
今日が終わった銀座に吹きすさぶ風は
より一層冷たかった


In the End

2003年11月25日
今日e-Lerning中に部屋を整理していたら
某音楽会社からの内定通知と条件交渉日程の
書類がポロッと出てきた

一時期今の会社が嫌で転職活動していた時のものだ
契約社員ながらこの歳でマーケティングに参画できる
それが決まって何故転職しなかったのだろう

*

今の仕事はすごく「躍動感」を感じる
自分がこの国で生きている実感の得られる仕事

*

ステータスは求めない
自分流の遣り方には拘らず最善の道を選ぶ
自己満足ではなくお客様の満足を最優先する
お金ではなくスキルの蓄積に喜びを感じる
プロセスではなく結果を出す事に専念する

*

それは僕の「生きがい」でもある



Feel like Patrick Kluivert

2003年11月24日
天王洲は海と陸から吹く11月の寒風で冷え込んでいた
コンテナと枯れ草に囲まれたフットサルコート
東京の臨海部にありながら隔絶された感覚がある
誰もが見惚れる景色とはまた違う景色がそこにはあった

ちなみに今日は2得点
終了後、太腿・脹脛共に凄まじい筋肉痛を覚えた

終了後、品川埠頭に掛かる橋の上から天王洲アイルを望む
何故かスピッツのチェリーが頭に浮かぶ
この曲はあまり聴かない邦楽の中で
高校時代から本当に頭を離れない

「きっと想像した以上に騒がしい未来が僕を待っている」

高校の時、この歌を聴きながら
僕はこんな未来を想像したのだろうか?
この景色の前に立つ僕を想像しただろうか

とても騒がしい今

いい意味でも悪い意味でも「騒がしい」

でもそれが僕の選んだ未来なのだと思う
その曲を口ずさみ続ける

「『愛している』の響きだけで
強くなれる気がしたよ
ささやかな喜びを
つぶれるほど抱きしめて」

橋の上から見えるクルージングの船には
これから花婿と花嫁が乗り込むところだった
二人の為に海風の刺すような凍えの中
季節外れの花火が夜空に上がった

「もしもし...これから帰るよ」


※Patrick Kluivert
オランダ代表のFW、現在リーガエスパニョーラのバルセロナに在籍


1 2 3 4 5 6 7 8

 

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索