統合テスト前夜、嵐の前の静けさの最近。朝会社に来て色んな記事を読んでいたら、過去のこんな記事を目にしました。

Windowsへ移行するATM、セキュリティは大丈夫?(ITmedia:2003/12/08)
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/0312/08/epi01.html

これ去年のニュースなんですけど、僕も見た事があるのですよ。
地元のみ○ほ銀行のATMでお金を下ろそうとしたある午後。目の前のATMでお客さんが立ち往生しています。若い方だったので「今時ATMの使い方もわからないのか…」と思って、ふと画面を見てみると…ええ、アレですよ。画面が一面ブルー。ちょっと目を疑ったのですけど間違いありません。
しばらくすると、画面が黒くなり、BIOSの画面へ。ええ、してましたよ、メモリ数え。更にしてましたよ、マウスとキーボード認識。ATMにマウスとキーボードがある事に驚愕していると、見慣れた旗のマークがひらひらと。ええ、Windows NT起動中ですよ。

後日全額引き出したことは言うまでもありませんが、本当に大丈夫なんでしょうか?皆さんもご存知の通り、Windowsといえばその不安定な稼動性と不審な挙動、更にはセキュリティホールだらけの欠陥ぶりで、多くの日本人の賞賛を浴びているOSなのですが、まさか銀行のATMがそうだったとは…。

正直ですね、どうかと思うのですよ。仮にもATMを作っている方々はITのスペシャリストなのですから、オープンソースのLinuxを使うとか、OS/2でガマンするとかやりようはなかったのかと。毎日Windows Updateを監視し、パッチが出たら即座に各ATMに当てまくるなんて作業を、エンドレスで行う保守担当者の姿が目に浮かび涙を禁じえません。セキュリティホールほったらかして、ウィルスにやられた日には目も当てられませんしね。

銀行の勘定系等は絶対に止まってはいけない(Mission Critical)システムの代名詞にも拘らず、敢えてWindowsを利用するあたりは、無謀なチャレンジャー精神すら垣間見えます。Windowsの利点といえば恐らく、技術者が扱い易い事のとGUIの自由度なのでしょうが、利用者はそんな事より、安全と信頼を第一に考えているのではないでしょうか。

【ちょっと知ってる方へ】
取り敢えず、組み込みなのにEmbededでない事に驚愕ですね。WindowsNTのSP5でしたから、SP6じゃないと当てられないパッチ(去年でしたっけ?結構ありました)なんかあった日にはどうするんでしょう?
ベンダー側も対処はしているようですし、専用線を使っている以上、端末に偶発的にウィルスが紛れ込む事態にはならないと思いますが、保守端末のケアが余程厳重でないといけないでしょうね。

梅雨はキライ

2004年6月11日 Private
今日は秘密日記のみで。
本体プロジェクトのシステム監査も漸く終わり、いよいよ、残存テスト項目の消化と本番環境への移管を残すのみとなりました。
これが終われば、システムテスト終了を以って自分で開発したモジュールの移管をし、プロジェクトがCloseになるわけです。

でもですね…出て来ましたよ、爆弾が。不発弾。

本体プロジェクトは現行システムの改良だった為に、要件定義の段階でいきなり機能を詰めていました。という事は、テストケースが要件の前方向を網羅していない可能性があるわけです。僕は本体プロジェクトに関して、最初から関与していなかったので知らなかったのですが、システム監査で色々調べていくうちに気付いてしまったのですよ。

もうね、何も言う気力が起きませんよ。

システムを開発する際には、様々な設計書を書く以前に、要件定義をします。これはお客様が持っている「システムにはこんな事をさせたい」という要求を、プロジェクトで開発する範囲としない範囲に分け(お金とか人員の都合も勘案して)決定するわけです。
要件が網羅されているかは、一番最後のテスト(システムテスト、受け入れテスト)でケースを作成する際の最重要項目です。
これで漏れがあったら目も当てられません。

怒涛の勢いで唯一の要件定義資料を見直し、ケースを書き起こしていきます。
そうすると出てくるわ出てくるわ、テスト漏れ項目が。
そして出てくるわ出てくるわ、バグが。

もう、ある意味「祭り」ですよ。

これが開発の現実なのです。次回のプロジェクトではリーダーになるので、Project Managerに同じ愚は冒さないよう諌言していこうと思ったのでした。

More To Life

2004年6月5日 Private
新宿での大学のゼミのOB会

君は少し大きくなったお腹を抱えて現れた
君から子供が出来て入籍したという話を聞いた時
僕は幸せな気持ちと寂しさを覚えていた

「あんまり変わっていないみたいで良かった」

(徹夜続きでちょっと疲れた顔してるけどね)

「そうじゃなくて なんていうか 相変わらず優しいね」

(そう?)

「ウチの旦那も結構理不尽な事で私を怒るんだけど
その度に心の何処かで あなたはとても優しかったって思うの」

(そうなんだ...)

僕はそうとだけ言うと煙草を咥えた
もう今は恋人ではない彼女から咥えた煙草を取られる事はない
でも 僕はハッとして煙草を箱に戻した

久しぶりの新宿の街に懐かしい話は尽きなかった

彼女を西武新宿線の駅まで送ると 彼女はペコっと頭を下げた

(僕は感謝しているんだ
こうして人に誇れ それなりに遣り甲斐のある仕事をして
こうして沢山の仲間に囲まれて 幸せである事は
あの時 沢山の励ましと厳しさをくれた事で
成り立っているんだって)

「そう思ってくれるとすごく嬉しい」

君はそういうと微笑んでくれた
僕の思い出の中の 君の笑顔とは比べ物にならないぐらい
更に優しくて綺麗な笑顔だった

「私もねあなたにはすごく感謝している
きっとこれからもずっとあなたを好きでいると思う」

僕はそっと君の手を取って「ありがとう」と呟いた
駅の中に消えていく君を最後まで見送った

僕は自分を幸せだと思えた
君みたいな人に出会えた事で僕はそう思えた
未練でも後悔でもない 浮ついた気持ちではない本当の想い

君は最後に少し離れて大きな声でこう言ってくれた

「二人とも生きているんだから何時でも会えるよ」

僕の喪失感を惜しみなく愛する事で埋めてくれた君
本当に大切な人を失った直後に君はそれをしてくれた
僕は来た時より少し力強くステップを踏みながら
新宿駅への道を歩いていった
■最近、Team内で猛烈に"The Last Samurai"ブーム。やはり、日本男児はサムライであるべき。どう死んだかではなく、どう生きたかが重要だと1人でウンウン頷いている今日この頃。

■2日徹夜の後、早朝にゴルフの打ちっぱなしに行く(土曜日)。カラダが動くのがちょっと不思議。300球以上の打ち込みはシンドイ。まだ力んで打ってる。

■今更今年のパフォーマンス目標を見て、やっていない事が多すぎて大いに焦る。今年も半分終わろうとしているわけだし。

■最近、「彼女」と呼ばずに「嫁」と外で呼んでいる。入籍はまだしていないが、同居しているし、結婚まで3ヶ月を切った。この微妙な時期の「彼女」の呼び方でいいアイデア募集中。

■深夜の静まり返ったオフィスで、ふとキーボードの手を止め耳を澄ますと静かなのに「キーン」という音がする。「耳を切り裂く静寂」というのはこういうものかと思い、キーボードを再び叩く。

■彼女の母親にもらったAmwayのコーヒーメーカーが、新居の家電製品で一番活躍している。インスタントコーヒーにはない味わいが楽しめるのは、ささやかな幸せだと思う。

■最近 同居しているのに寝顔しか見ていない彼女にちょっと申し訳ないと思う。今日この頃。仕事に私生活を持ち込むのが公私混同なら、私生活に仕事を持ち込むのも公私混同。いけない事だと反省。
相変わらずシステム監査で体内時計狂いまくりです。

システムというのは開発したらしっぱなしじゃいけないわけです。ものすごく当然ですけど。例えばそのシステムが銀行の勘定系と直接繋がっていたり、大量の顧客情報を扱う時等は、尚更そのシステムに不正が入り込む余地がない事を証明するのが、責務ってものなのです。

ところでエンロンって会社をご存知ですか?
この会社、元はと言えばアメリカのエネルギー企業だったのですが、次第にエネルギー先物市場において急成長を遂げた会社でした。しかし、2000年以降のアメリカの景気後退に伴い、粉飾決算をし始めました。そして2002年SECにより摘発を受けました。

実はこの事件、僕の今のシステム監査を厳しくした張本人なのです。2002年7月にこの事件の反省を受け、「企業会計改革法(サーベンス・オクスリー法)」が制定されました。要は企業の会計監査に対する目が一層厳しくなったわけです。
会計監査の法律ではありますが、同時に会計を司るシステムにも同様にその厳しい目は向けられたわけです。

思えば、エンロンの事件さえなければ、企業会計監視委員会によって会計事務所におけるコンサルティング部門の分離なんて提言も出ず、今のような(多少)不本意な仕事をする必要もなかったわけで、エンロンの経営者はとんでもない事をしてくれた、とか思う訳です。

Narrative Preterite

2004年5月23日 Private
今の僕は幸せなのだろうか?

周りの仲間は言う
「それが幸せなんじゃなかったら何が『幸せ』なんだ?」
確かにそれは尤もな事なのだと思う

仕事がシステム寄りに為った途端(Assignの幸運さもあるが)
小さい也に予算が付き Requirementの高いProjectを任された
今年後半のインターフェースしているシステムの入れ替えに伴う
大規模改修のProjectではWeb側のTeam Leaderとして
Projectを担う事になった

僕はコンサルタントというレッキとした仕事をしていた時より
何倍も高い評価を受け それに見合った仕事を与えてもらっている
正直恐縮するぐらい周囲の期待も高い

でも思う

それは僕の今までの仕事は正当に評価されなかったという事なのかと
入社当時の僕の中ではコンサルタントとSEの違いは明確にあったはずだ
今はそれすらよく解らない

正直この歳で結婚しようとは考えもしなかった
大学時代に 彼女に「結婚しようね」と言われた時
僕には「そんな先の事なんかわからない」としか言えなかった
そのまま彼女はこの世を去った

彼女に見えていたものはきっと僕には見えていなかった
不謹慎かもしれないけど喪失感よりその事のショックの方が大きかった
だから僕はこうして生きていられるのだと思う
きっと何も見えずに生きているより
何かが見えている状態でこの世を去った彼女は幸せだったのだろう
今となっては聞く事は出来ないけど

当然の事かもしれないけど
僕の中心にあった筈の思いは片隅に追いやられ
そのまま僕の時間そして日常は容赦なく進んでいく

朝起きた時に昨日と同じ考えが中心にあるのかすら解らない
それを成長や心機一転ということも出来るだろう
でもそれは一時的な摩り替えであって本質的な変化ではない

「幸せ」は自分にとっては相対的なものだと思う
「幸せ」だと周囲が思い 「幸せ」だと刷り込まれるからこそ
それが「幸せ」だと摩り替えられてしまう

僕は本質的に決して「幸せ」になる事は無かった
常に相対的に他者と比較した「幸せ」は
他者のそれと比例して高いレベルのものになる

でも「幸せ」でなくとも「良かった」とは思えるようになりたい
彼女がくれた最後の言葉
「一緒に居られて あなたがここに居てくれて良かった…」
彼女は僕を何とも比較せずありのままの思いを告げてくれた
彼女の「幸せ」は誰かと比べる場所になかったのだと

少なくとも今は「良かった」と思える様に日々を送っている

Narrative Preteriteはここで終わりにしたい
何とも比較せずありのままの思いを
誰かと比べる場所にない「幸せ」に思いを馳せようと思う

Infinite Loop

2004年5月21日
■先々週から本番環境への移管をする為に、システム監査対策。そもそも開発の時は遅くて27:00ぐらいで帰れていたのに、何回朝日を見たことか…。恐るべし、システム監査。

■月末の友人の結婚式対策でスーツを買いに行った。久しぶりにまともにスーツを買いに行ってビックリしたのが、最近出来ている「The Suite Company」(だっけ?)みたいなスーツ店。安い割にそこそこ良い物があってビックリした。恐るべし、デフレ。

■そこそこ仕事が忙しくてメールしてなかったら、大学時代の友人等から「あいつは大丈夫か?」的なメールが大量に届いた。携帯メールはしばらく会わない人間の生存確認方法になっているらしい。恐るべし、携帯メール。

■週末に、六本木で友達がDJをやり始めたという新しいクラブのイベントに行ってきた。去年流行したStacie Orricoの"(There Gotta Be)More To Life"のアレンジはかなりイケていた。と思いきや、Ruff RydersのRemixな事が判明。それをあたかも自分のRemixっぽく回すあたり…。恐るべし。

■っていうかこういう事している間に寝ればいいのに…。
Extreme Programming: A gentle introduction.

http://www.extremeprogramming.org/

最近ウチの部署では「XP」(Windowsではありません)という言葉がブームです。「XP」(eXtreme Programming)というのは開発の方法論で、クライスラーでの Smalltalk によるシステム開発において、伝説のプログラマーとも言われたWard Cunningham、Martin Fowler、Ron JeffriesらとともにKent Beckが体系化したものです。
長所は上記記事で色々言われているのですが、このXPという方法論で勘違いされている点があります。

(1)仕様書は要らない

「XP」ではハッキリとした成果物が定義されていません。しいて言うなら、複数のPost-itが貼られたChartぐらいのものでしょう。
これは要求をReal Timeで汲み上げ、仕様に反映させるという事なのですが、悪く言えば「作りっぱなし」です。
保守はコード第1ですが、仕様書を参照することが多々あります。開発者が保守担当者になるのは稀なので、仕様書は非常に有効です。仕様書・設計書は、頂いたお金の対価と考えるべきだと思うのです。

(2)プログラム開発者に必須

「XP」は先程お話した通り、スーパープログラマの作った方法論です(実践原則に1日40時間労働とか書いてあるし)。万人が出来る訳ではありません。

他にもXP Value(Nearly Concept)の1つに「勇気」があったり、なかなかGeniusな方法論ですが、常に顧客の要求をシステムに反映させる即応性と、ペアプログラミングによる常時レビュー等素晴らしいコンセプトがあります。
何より開発を成功させる根本は、技術的な側面ではなく、CommunicationやFeedback等人間的な側面に依存するというのは非常に共感できます。

「XP」という方法論は、大規模開発ではサブシステムよりも更に狭い範囲で絶大な効力を発揮するのではないかと思います(勿論定義されたシステム全体の要件を変更する必要が出るような事は手戻りになるので避けますが)。

今回議題にした「XP」や構造化手法、RUP(Rational Unified Process)等の開発方法論は万能ではありません。
その長所・短所をハッキリさせ、Projectの特性によって選択するのが最良ではないかと思います。
早朝に先輩のオンライン開始に付き合っていた時にちょっと面白いものを見つけたので紹介します。先月のBusiness Weekの記事の中でMicrosoft Co.のBill Gatesがインタビューに答えていたのですが、そこで彼はこんな事を言っていました。

"You can sit on the existing [products] -- that’s a perfectly legitimate choice. This is not a soft drink where you get thirsty and say, ’I drank my word processor. Let’s have another."’

Bill Gates流のアメリカンジョークでしょうか?(笑)確かにソフトウェアというのは雨後の筍のようにボコボコ需要がでてくるものではありません。そもそも世の多くの消費者にとって、PCに必要なソフトウェアって、OS、文書作成ソフト、表計算ソフト、Webブラウザ、メールソフトぐらいのものでしょう。

Microsoftは万人が知っているソフトウェア会社で、1999年には、ダウ工業株三十種平均に選ばれる等、名実共にGEに次ぐ、アメリカを代表する企業なわけですが、需要がないと売り上げが立たないのは当然の事です。

だから「買う理由」を作る事が、ソフトウェアの売り上げには必要だという事を言っているわけですが、これだけBugばかりのSoftwareを売り出して、Bug FixだのVersion Upだので稼ごうとする姿勢が現れた一言だと思いました。
こんな発言を見ると「じゃあ、次世代OSのLonghornの『買う理由』は何?」と思わずつっこみたくもなりますが。

ただ、Bug FixだのVersion Upだので稼ごうとするのは、何もMicrosoftに限った事ではなく、業務用ソフトウェア(パッケージベンダー)も似た様な事しているわけで、ソフトウェアという特殊な製品を扱う企業の性なのかと感慨深くなった早朝なのでした。

※上記はBusiness Week記事の引用。全文はこちら。
[Business Week - Microsoft’s Midlife Crisis ]
http://www.businessweek.com/magazine/content/04_16/b3879001_mz001.htm

陽のあたる場所で

2004年5月8日
引っ越して早1週間
家具らしい家具があまりないこの部屋のソファの上
夕方に仕事から帰ってきてノンビリとしている土曜の午後
彼女が仕事で居ないので留守番
晴れの日で何もしない日はストレス解消に最適
■今日は母の日のプレゼントを買いに再び銀座へ

■三越のKitamuraでプレゼントを購入。横浜の元町に遊びに行った時たまたま立ち寄った本店はおばさんorおばさん予備軍でいっぱいだったのを思い出したので。

■母の日の習慣は男では珍しいのだろうか?しかも、今日は仕事の彼女の母親の分と二つ。マザコンと勘違いされそうな気もしないでもないが、家族は大事。

■休日の銀座は子供連れの家族も多いが、それ以上に如何にもな人が多い。盗難事件があったHARRY WINSTONも何事も無い様に高級感を漂わせ、PRADAには人だかり。

■累進課税率をもう少し上げても支障は無さそうだ。金持ちは予想よりも実感値の方で言えば多いと言える。

■帰りに叉焼を作る為、老酒とオイスターソースを買って帰る。これぞ庶民だな、うんうん。
相変わらず彼氏の出来ない後輩に会社の同期を紹介する事になり、夕方に銀座の和光前に集合。今回も席を取り、連絡もするファシリテーション上手。

今回連れてきた同期の友人は、自分の人生の中で間違いなく1番「裏表が無い」男だと言える。自分とはJazzが好きだという以外は好対照だと思う。
例えるなら、自分の彼女以外に好きな人が出来た時、「君以上に好きな人が出来たから一緒に居られない」と言うのが友人であり、「君には僕以上に相応しい人との幸せがあるはずだ」というのが自分。この発言は大分株を下げるだろうな。

結果は予想以上のいい感じだった。後輩もカワイイ感じの「女の子」なので、今度こそ大丈夫だろうと思っていた矢先にこの場の雰囲気。他人事ながら嬉しい事である。
二人がいい感じの世界を作っていたので、僕は一緒に来ていた後輩と同じ会社の同期の子の、「彼氏がホワイトデーのお返しに何もくれずに『お前の方が給料貰ってるだろ』と言われた」事件の顛末を聞きながら、HABANA CLUBを飲んでいた。

ここだけの話だが、彼氏より給料を貰っている女の子達は少し自分の人生について考えた方がいいと思う。人にもよるが男はそんな状態では必要以上に卑屈な劣等感を持つ生き物だから。

帰りの電車に乗っているとメールが入ってきた。後輩と同じ会社の同期の子からで、「私は邪魔者みたいです(T_T)」というタイトルだった。友人もすごく気に入ったというメールを翌日くれたし、世話焼き冥利に尽きる。

BGM:"Doesn’t Really Matter".,Janet Jackson
結構書いている人がいるので個人的な意見を書いてみます。

正直な話、不幸にも人質になられた方達に全く非は無いと思うのです。確かに政府の退避勧告という重い警告を真摯に受け止めなかった姿勢は非難されるべき点ではありますが、元々イラクには、湾岸戦争以来、多数のNGO団体の関係者や報道関係者の方々が現地で献身的な活動をしていらっしゃったのです。

今回の事件で標的とされた原因は間違いなく、米軍によるファルージャの虐殺であり、駐留を続ける自衛隊の存在であると思うのです。
今回のイラク戦争は意義そのものの捏造が米政府から噴出しており、目的が「イラク国民の解放」から「米国石油利権の擁護」と取られても反論のしようがない様相を呈しています。
そんな中で1日1億円の税金を使って、200万円相当の給水しか出来ない状態の自衛隊をこれ以上駐留させる事の意義に疑問を感じるのです。(サマワの治安が悪化した際はフランスのNGO団体が自衛隊の代わりに給水活動をしたそうです-時事通信/2004/04/20)

そんな事実がありながら、人質となった方々やその家族の方々に労いの言葉どころか、「自己責任」を追求するのが、国民を守るべき政府や真実を伝えるマスコミというのは言語道断でしょう。ある意味、太平洋戦争中の戦傷帰国者に対する「非国民」扱いに重なる部分があり悪寒を感じます。

今回人質となった方々の行動は賞賛されるべきもので、決して非難されるべきものではないと思うのです。テロとの戦いを謳うのであれば、虐殺・虐待を繰り返す米国こそがテロ国家であり、こういう時こそ、勘違いし続ける政府やマスコミが、言論と交渉でテロ国家を抑制するのが筋だと思います。

何であれ人質となった方々が無事で安心したというのが率直な感想です。

Taking up Golf

2004年4月30日 Private
漸くのゴールデンウィーク。何故かゴルフ練習場に居る。しかもちゃんと自分のクラブ持って。
部署の先輩と大学時代の友人に感化されて、今日は部署の先輩に連れられ、練習に来てしまった。

実際、この会社に入ってずっと「自分がゴルフに興味持つ事は無いだろうな」と思っていたのだけど、結局やる事になってしまった。でもね、やっぱり面白い。特にボールが真っ直ぐ飛んでいった時の感触が。青木功が「5番が打てれば全て打てる」の言葉通り、7番アイアンで練習。まさに天邪鬼。でも7番も王道の入りと言う事で。

暫くフットサルの練習にも行っていなかったし、運動不足にも職場の付き合いにもなかなかいいこのスポーツに、暫くはハマりそうです。来月には同期とコースに出られるように練習。
仕事を終えて深夜の海沿いの道を走って行く
対岸に微かにお台場と羽田空港の光が見える
河口に掛かる大きな橋の上でバイクを止め携帯を見る

不在着信には電話帳から消したが見覚えのある番号があった
こんな時間に起きては居ないだろうな と思いつつ掛けてみる

「こんな日のこんな時間まで仕事?」

寝ぼけた口調でもなく君は突然そう言った

(起きてたんだ 驚いたよ どうしたの?)

「悪い癖よ 電話した理由聞くの 理由も無くっていうのは無し?」

(そうは言ってないけど 気に掛けている証拠だよ)

「そう ありがとうと言っておくわ」

君と最後に会ったのは何時の事だろう
それすらももう思い出せなくて
自分が何かに埋もれながら 随分遠くに来た気がしていた
初めて会った時以来 頭の隅に少し思いながら
今の自分には遠すぎると 電話帳からも消していた

「何だか疲れ気味ね 彼女のせい?」

少し君は意地悪に尋ねる 微かな笑顔が蘇る

(そうじゃないよ なんだか最近思うんだ
とても遠くに来てしまった気がするって…)

「そういう感じ 解らないわけじゃないわ
戻りたいと思う気持ちも無いのに無闇に感傷的になるのは」

(そう 少し安心した 解ってくれる人がいて)

「あなたの事 理解する事に必死だったもの あの時は」

海に向かう僕の背から黒い空が紫色に変わり始める
道路のHalfway Lineがはっきりと見えてくる

(そろそろ寝た方がいいんじゃないか)

「そうね 少し待ちつかれたかも お疲れさま おやすみ」

待ち疲れさせたのは僕のせいなのだろうか
もしそうであっても君は僕を責めないだろう
君が僕を責めるつもりなら 理解を示す事は無かっただろう

朝焼けは目の前に近づき 東京湾が少しだけ色付く
僕は携帯をジャケットにねじ込むとバイクのエンジンを掛けた
パコパコキーボードを叩きつつ、今日も開発しております。
以外に日記が書ける分余裕があると思いきや、土日に纏めて書いているので、もはや「日記」では無いですね。

漸く開発も佳境に差し掛かってきました。ま、半分程度ですが。いよいよ取り込んだデータをDBに保存する部分の開発になりました。フレームワークが古い為、当然JDBC(Java Data Base Connect)を利用するわけですが、世の中はEJB(Enterprise JavaBean)一色です。

The Enterprise JavaBeans architecture is an architecture for component-based distributed computing.Enterprise beans are components of distributed transaction-oriented enterprise applications.

EJBは米JavaSoftが提供する「Enterprise JavaBeans Specification v1.1 (release 12/17/99)」には上のように定義されています。
つまり、「分散トランザクションを実行する分散型エンタープライズ・アプリケーションを構築するためのコンポーネント・モデルである」という事らしいのです。
実装観点で言えば、EJBはアプリケーションサーバーのEJBコンテナで動作し、ローレベルのサービス(トランザクション制御、EJB自身のライフサイクル管理、マルチスレッド制御、各種オブジェクトのプーリングやキャッシングなど)を提供します。
特にWork Threadを使用しているWebアプリケーションの場合は、インスタンスの寿命やDBアクセスのタイミングを制御する必要があります。これらを実装する事無く、Webサービスとして制御出来るとなれば、かなり楽になるわけです。

でもですね、遅いんですよ、EJB。CMP 1.1の仕様通りの実装になると、EJBの変更の有無を判断できないので、無条件で読み出しては書き出すという処理を実行してしまうのです。
インスタンス化の度にSQLを発行していたら、いくらトランザクション管理がなされているとはいえ、サーバーリソースを無制限に使う事になってしまいます。

EJB2.0の仕様で大分改善が成されたとはいえ、まだまだJDBC隆盛は続く事でしょう。SQL発行と同時にJavaBeansをインスタンス化し、使う度にインスタンスを破棄するか、Sessionに格納すれば任意の場所でデータ使えますし(Sessionが重くなってしょうがないですけど)。

新しい技術が次々と生まれてきますが、実際使えるかは自分のスキル次第と言う事でしょうか。私の様な未熟者にはまだまだ難しい技術ではあります。
でもですね、便利な技術が沢山生まれてくるからといって、それが流行るかどうかは別問題で、そのサポートをするかは更に別問題です。作っても保守できないと意味が無いですしね。
さて、テスト仕様書書かなくては…。
ようやく確保した公団住宅の下見に彼女と行く。
12階の部屋は海と臨海部の都市が一望出来、夜景が綺麗そうな部屋だった。自分の今仕事している会社も目の前に見える。
今までに比べると駅もスーパーも近いし、本社までの時間も短縮される。部屋もリフォームしたてで外観とは打って変って綺麗な内装だった。

少しだけ届く海風と眺望に彼女ははしゃいでいた。
暫くは二人でこの場所で生活していく事を考えると、いい場所だし楽しいんじゃないかと思っていた。

早速、契約に。さすがお役所仕事、提出書類が半端じゃなく多い。書類だけでげんなり出来るのは、ウチの業績評価の提出書類ぐらいだと思っていたが…。
取り敢えず契約を済ませ、粗方電化製品を購入しにいく。電化製品は彼女の使い勝手を考えて決めていく。

二人の生活が想像通りではなくても始まろうとしている。
少しの不安と沢山の期待を抱えて、ノンビリ自分たちのペースで生きていこうと思う、夕暮れの海岸線だった。
■報告資料が多くて纏めるのが面倒なんじゃないかと、部署のリーダーに言ったら、何とかしてとの事。藪から蛇とはまさにこの事です。
その日のプロジェクトの開発がそこそこ一段落した深夜、グループウェアの開発環境を立ち上げ速攻で開発してしまいます。簡単なものであればそこそこすぐ作れるようになってきたし、技術力が上がってきた事を実感しつつ、朝を迎えるのでした。

■モジュールを開発しつつ、単体テストの仕様書を纏め上げると、当然問題になるのがテストデータ。ハァ…。

■0時を過ぎると俄然集中力が上がるのでヘッドフォンで音楽を聴きながらコーディングをしています。最近の2時過ぎに聴くお気に入りは、宇多田ヒカルの「誰かの願いが叶うころ」。なんだか心穏やかに仕事が出来るので気に入っています。

■uefa.comのスポーツ速報はプロジェクト中の心のオアシスです。EURO2004が始まる頃には転居して、完全にBSがPCで見られるようにしたいと思う今日この頃。その時間に家に居られればの話ですが…。
ほぼ半日を教習所で過ごし、夕暮れ前に帰宅した日曜日。
これ以上無い位の晴天、少しだけ遠過ぎるぐらいに感じていた夏が近づいていた事を感じさせる。ビールを開けて、窓も開けると少し季節の早い虫の声と、近くの公園で楽しげに遊ぶ子供達の声が聞こえる。
会社の事例論文を書きながら、ビールを飲んでいると、これ以上無いほど夏が恋しくなる。

夕暮れ迫る頃、大学時代の女友達がハワイで結婚するというメールが入ってきた。彼女は僕の友人には珍しく「ギャル」だったので、驚きのあまり2本目のビールを微妙に溢してしまった。モテる子だったから、結婚とは凡そ縁遠いと思っていたからだ。
確かDUNHILLかGIVENCHYに転職して、チーフに昇進したという話を人伝に聞いてはいたが、本人から連絡を貰うのは1年振りだった。

最近身の回りで結婚話が多くなった。
会社の同期でも、2月に式を挙げた友人も居れば、5月末に結婚すると招待状を送ってきた友人も居る。他の会社に転職した、前のマネージャが言っていた事を思い出した。
「入社2,3年目に結婚ラッシュが来ますね」…大正解です。

自分ももうそういう歳になったんだな、という感慨と共に夕暮れは去り、紫色の空が次第に夜へと変わっていった。

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