とうとう来てしまいました。椎名林檎復活ですね。「無罪モラトリアム」以来活動を追いかけてきた身としては嬉しい限りです。

デビュー当初から思っていた事なのですが、彼女の書く詩はどこかサディスティックで破滅的で、身を切るような痛みがありました。「ダ〜リンダ〜リ〜ン〜」とか暢気に歌っている方と、同じ筈がないのです。確かに「ここでキスして」とかキャッチーな曲も多いのですが、真髄はそこにはないわけで。ラウド系ロックの似合う美人第1人者といっても過言じゃないですね。

しかも今回はバンド。キーボードにはPE’Zのヒイズミマサユ機、ベースはクラムボンの「サラウンド」等で有名な亀田誠治がいるじゃないですか。これはもう期待しなくちゃ損ですね。

でも今回は本人がインタビュー等でも再三言っているように、今までの凄まじいまでの拘りを無くし、よりリスナーの平均的な耳に届く楽曲を作りたいという事を、バンドで実現したいとのこと。しかし、やっぱりそこらのポップスとはまた一線を画す存在感はさすがです。

既にうちの車及び持ち歩きのMP3プレイヤーでは、洋楽が多い中で唯一邦楽のヘビーローテーションになってます。
最後に椎名林檎のメッセージを載せておきます。自分のメモみたいな感じで。
「メジャーの地にいながら、今回、バンドを組ませて頂いたことは、デビュー前からの目的だったんです。バンドはいつか自分が戻るべき場所だと思いつつ、ソロで作るべきものが何かっていうのを深刻に考えて来て、ファーストとセカンドではいいメンバーとのセッション、3枚目では自分のエゴを全開にさせて戴けました。今の段階では、ひとりきりで作る音楽はやり終えてると思って居ます。私にとってバンドというのは、“ここだけは汚されてはならない”みたいな部分がはっきりした、最良の形であります。だから、今こうしてバンドができるという状況になり、“やっと楽になれた”気分です。東京事変では、何か意図的にこだわる様なことが一切無い作品を作りたいし、自ずとそうなるだろうと思います。日本のポップスとしてなくてはならない、ただ演りっ放しの音楽、平均的な体温でできる音楽をお届けしたいと考えております。何卒DEATH。」

Virgin Music Co.から抜粋

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