相変わらずシステム監査で体内時計狂いまくりです。

システムというのは開発したらしっぱなしじゃいけないわけです。ものすごく当然ですけど。例えばそのシステムが銀行の勘定系と直接繋がっていたり、大量の顧客情報を扱う時等は、尚更そのシステムに不正が入り込む余地がない事を証明するのが、責務ってものなのです。

ところでエンロンって会社をご存知ですか?
この会社、元はと言えばアメリカのエネルギー企業だったのですが、次第にエネルギー先物市場において急成長を遂げた会社でした。しかし、2000年以降のアメリカの景気後退に伴い、粉飾決算をし始めました。そして2002年SECにより摘発を受けました。

実はこの事件、僕の今のシステム監査を厳しくした張本人なのです。2002年7月にこの事件の反省を受け、「企業会計改革法(サーベンス・オクスリー法)」が制定されました。要は企業の会計監査に対する目が一層厳しくなったわけです。
会計監査の法律ではありますが、同時に会計を司るシステムにも同様にその厳しい目は向けられたわけです。

思えば、エンロンの事件さえなければ、企業会計監視委員会によって会計事務所におけるコンサルティング部門の分離なんて提言も出ず、今のような(多少)不本意な仕事をする必要もなかったわけで、エンロンの経営者はとんでもない事をしてくれた、とか思う訳です。

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