Here is so far from that place...
2004年4月29日 Private仕事を終えて深夜の海沿いの道を走って行く
対岸に微かにお台場と羽田空港の光が見える
河口に掛かる大きな橋の上でバイクを止め携帯を見る
不在着信には電話帳から消したが見覚えのある番号があった
こんな時間に起きては居ないだろうな と思いつつ掛けてみる
「こんな日のこんな時間まで仕事?」
寝ぼけた口調でもなく君は突然そう言った
(起きてたんだ 驚いたよ どうしたの?)
「悪い癖よ 電話した理由聞くの 理由も無くっていうのは無し?」
(そうは言ってないけど 気に掛けている証拠だよ)
「そう ありがとうと言っておくわ」
君と最後に会ったのは何時の事だろう
それすらももう思い出せなくて
自分が何かに埋もれながら 随分遠くに来た気がしていた
初めて会った時以来 頭の隅に少し思いながら
今の自分には遠すぎると 電話帳からも消していた
「何だか疲れ気味ね 彼女のせい?」
少し君は意地悪に尋ねる 微かな笑顔が蘇る
(そうじゃないよ なんだか最近思うんだ
とても遠くに来てしまった気がするって…)
「そういう感じ 解らないわけじゃないわ
戻りたいと思う気持ちも無いのに無闇に感傷的になるのは」
(そう 少し安心した 解ってくれる人がいて)
「あなたの事 理解する事に必死だったもの あの時は」
海に向かう僕の背から黒い空が紫色に変わり始める
道路のHalfway Lineがはっきりと見えてくる
(そろそろ寝た方がいいんじゃないか)
「そうね 少し待ちつかれたかも お疲れさま おやすみ」
待ち疲れさせたのは僕のせいなのだろうか
もしそうであっても君は僕を責めないだろう
君が僕を責めるつもりなら 理解を示す事は無かっただろう
朝焼けは目の前に近づき 東京湾が少しだけ色付く
僕は携帯をジャケットにねじ込むとバイクのエンジンを掛けた
対岸に微かにお台場と羽田空港の光が見える
河口に掛かる大きな橋の上でバイクを止め携帯を見る
不在着信には電話帳から消したが見覚えのある番号があった
こんな時間に起きては居ないだろうな と思いつつ掛けてみる
「こんな日のこんな時間まで仕事?」
寝ぼけた口調でもなく君は突然そう言った
(起きてたんだ 驚いたよ どうしたの?)
「悪い癖よ 電話した理由聞くの 理由も無くっていうのは無し?」
(そうは言ってないけど 気に掛けている証拠だよ)
「そう ありがとうと言っておくわ」
君と最後に会ったのは何時の事だろう
それすらももう思い出せなくて
自分が何かに埋もれながら 随分遠くに来た気がしていた
初めて会った時以来 頭の隅に少し思いながら
今の自分には遠すぎると 電話帳からも消していた
「何だか疲れ気味ね 彼女のせい?」
少し君は意地悪に尋ねる 微かな笑顔が蘇る
(そうじゃないよ なんだか最近思うんだ
とても遠くに来てしまった気がするって…)
「そういう感じ 解らないわけじゃないわ
戻りたいと思う気持ちも無いのに無闇に感傷的になるのは」
(そう 少し安心した 解ってくれる人がいて)
「あなたの事 理解する事に必死だったもの あの時は」
海に向かう僕の背から黒い空が紫色に変わり始める
道路のHalfway Lineがはっきりと見えてくる
(そろそろ寝た方がいいんじゃないか)
「そうね 少し待ちつかれたかも お疲れさま おやすみ」
待ち疲れさせたのは僕のせいなのだろうか
もしそうであっても君は僕を責めないだろう
君が僕を責めるつもりなら 理解を示す事は無かっただろう
朝焼けは目の前に近づき 東京湾が少しだけ色付く
僕は携帯をジャケットにねじ込むとバイクのエンジンを掛けた
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