ようやく確保した公団住宅の下見に彼女と行く。
12階の部屋は海と臨海部の都市が一望出来、夜景が綺麗そうな部屋だった。自分の今仕事している会社も目の前に見える。
今までに比べると駅もスーパーも近いし、本社までの時間も短縮される。部屋もリフォームしたてで外観とは打って変って綺麗な内装だった。

少しだけ届く海風と眺望に彼女ははしゃいでいた。
暫くは二人でこの場所で生活していく事を考えると、いい場所だし楽しいんじゃないかと思っていた。

早速、契約に。さすがお役所仕事、提出書類が半端じゃなく多い。書類だけでげんなり出来るのは、ウチの業績評価の提出書類ぐらいだと思っていたが…。
取り敢えず契約を済ませ、粗方電化製品を購入しにいく。電化製品は彼女の使い勝手を考えて決めていく。

二人の生活が想像通りではなくても始まろうとしている。
少しの不安と沢山の期待を抱えて、ノンビリ自分たちのペースで生きていこうと思う、夕暮れの海岸線だった。

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