Sun Goes Down
2004年4月1日 Private深夜の会社で私用の携帯がなった
慌てて受話器を取る 久しぶりの名前がそこにはあった
大学時代に付き合っていたゼミの先輩
僕は彼女の傲慢さと欲の深さに愛想が尽きて別れた
でも僕は彼女を愛する故 彼女を繋ぎ止めておく故
必死に頑張り続け 今の自分を築き上げてきた
その後数年して彼女からのメールが届いた
でもそれは僕の心を引き止めるには不十分だった
それでも涙が流れた それを僕は覚えている
(珍しいね どうしたの?)
「元気でやってるかなって思って…」
彼女がその前に連絡をくれた年明け
両親が離婚したと押し殺した声で電話を掛けてきた
その時とは全く違った明るい声
そこにはその声を聞いてホッとした僕が居た
(相変わらずだよ 元気でやってる)
「…私ね 結婚するんだ」
僕は何も言えなくなった
まして「自分も…」なんて言えなかった
どうしてかは解らないけど僕は大きな喪失感を感じた
彼女をもう好きではないし 心は動くことも無い
それなのにこの気持ちは何だろう?
照明が落ちた会社の廊下の椅子に腰掛けた僕は
携帯を握り締めていた
「おめでとう 良かったね」
彼女のお腹には新しい命が宿っているという
素直に祝福の言葉を口に出来たが次の言葉が見つからない
この気持ちは何だろう?
解らない…戸惑いを隠せないまま
僕は仕事へと戻っていった
慌てて受話器を取る 久しぶりの名前がそこにはあった
大学時代に付き合っていたゼミの先輩
僕は彼女の傲慢さと欲の深さに愛想が尽きて別れた
でも僕は彼女を愛する故 彼女を繋ぎ止めておく故
必死に頑張り続け 今の自分を築き上げてきた
その後数年して彼女からのメールが届いた
でもそれは僕の心を引き止めるには不十分だった
それでも涙が流れた それを僕は覚えている
(珍しいね どうしたの?)
「元気でやってるかなって思って…」
彼女がその前に連絡をくれた年明け
両親が離婚したと押し殺した声で電話を掛けてきた
その時とは全く違った明るい声
そこにはその声を聞いてホッとした僕が居た
(相変わらずだよ 元気でやってる)
「…私ね 結婚するんだ」
僕は何も言えなくなった
まして「自分も…」なんて言えなかった
どうしてかは解らないけど僕は大きな喪失感を感じた
彼女をもう好きではないし 心は動くことも無い
それなのにこの気持ちは何だろう?
照明が落ちた会社の廊下の椅子に腰掛けた僕は
携帯を握り締めていた
「おめでとう 良かったね」
彼女のお腹には新しい命が宿っているという
素直に祝福の言葉を口に出来たが次の言葉が見つからない
この気持ちは何だろう?
解らない…戸惑いを隠せないまま
僕は仕事へと戻っていった
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