Mac Enthusiasts

2004年3月6日 Private
待ち合わせの渋谷に着いたのは21:00過ぎ
週末という事もあって恐ろしい位の人混みだった
取り敢えずQFRONTの前のStarBacksに着いたものの
万人が同じ顔に見えてとても見つけられそうに無かった

「早いじゃない?」

後ろから声を掛けられて飛び上る程驚いた
後ろには就職活動時代に知り合った友人Hとその彼女
そして大学の友人Iが集まっていた

今日は某ClubでGRAMMY ArtistをFeatureしたイベントに
行こうと友達に声をかけた
Clubに行くのなんてもう1年以上振りになる
今年のGRAMMYはOUTKAST,EMINEM,The Black Eyed Peas,Beyonce...
R&B/HipHopが本当の意味での脚光を浴びたモノだった
…って話は長くなるからさておき

Hは東急エージェンシーの渋谷マークシティのPromotion Strategy担当
Iは会計士補として青山の監査法人で働いている
週末のフロアはサラリーマンからレゲエダンサー風の子まで
ある意味異人種でごった返していた
前は手当たり次第 フロアの女の子に声を掛けていた
ちょっと最近「精神的勃起不全」でメアドぐらい聞くと
それ以上の事は思考停止して考えられず萎えてしまう

一頻り踊ってフロアの女の子と話してボックスに戻った

「なんかさ、風の噂に結婚するって聞いたんだけど」

HはZIMAを口にしながらそう朗らかに聞いてきた
Hの彼女も興味津々の顔で頬杖をついて聞いている

(本当だよ)

なんか面と向かって聞かれると照れくさい
無愛想にそうとだけ言うとCoronaを貰いライムを押し込んだ

「でもさ、何か不思議な感じだよな」

(何が?)

「結構ウチの職場はみんな婚期が遅いから実感無くてさ
実際、お前の会社でもそんなに結婚するヤツとかいないだろ?」

(そんな事無いさ。会社入ってもう3,4人は結婚してるよ
今度仲のいい同期も5月に結婚するって言ってたし)

そこまで話すと フロアで仲良くなった女の子と立ち話してた
Iが話に割り込んできた

「そうなの?ウチのチーフなんか35歳独身だよ?」

(まあ最近は珍しくないだろ)

「恋愛の貧富の差まで二極化なんだな」

ここ3年彼女の居ない(作らない)Iはそうぼやいていた

(Hのとこは結婚しないのか?)

僕がそういうと二人は顔を見合わせた
少しはにかみ気味に笑うHを見て彼女が答える

「私達ね、別れたの」

(?)

「なんか忙しそうだったし、私も上手く言えなかったんだけど。
別にねどっちかが浮気したとか、どっちかが好きじゃなくなった
ってわけじゃないんだ」

真剣に傍に居たいと思うほどいい加減では居られない
自分と相手の間にあるBufferをそのままにしておけない
僕のようにBufferを共通の思いで繋ぐ事ができた事は
すごく幸せな事のように思えた

Eventが終わり、Craig Davidの優しい歌声が流れる頃
渋谷を出てHのオススメの西麻布にある
個室ソファー付きのダイニングバーにタクシーで向かった
仕事の話や昔話で朝を迎えた

帰りの始発の中で、Hのあの時の微かな笑顔と
Hの彼女の言葉が頭の中を何度も駆け巡り
僕は微かな眠りにつくことが出来なかった

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