今日は別れの日だった
夜が明け切らない頃 メールが入る
眠い目をこすりながら受信ボックスを開ける

「ああいう事言われて
すごく悲しかった
もうメールするのもやめたいの
突然でゴメンね」

確かにすごく冷たい言い方をしたと思うけど
僕と付き合えないと解った途端
Diorのセカンドバックやらディズニーランドに
行きたいからチケット買えだの我侭放題

ボクハアナタノサイフデハナイノデスヨ

すごく何か割り切れない気持ちと
腹立たしいのを堪え切れない気持ちを抑えつつ
−冷静に考えると一番悪いのは僕なのだが−
プログラムのロジックを考えコーディング
そして参考書の纏め、メモ書きの繰り返し

この青い空の下
オブジェクトの引数が第2処理のメソッドに
引き渡らなくてエラーしている事を悩んでいる僕は
なんて不幸なのだろうと感慨に浸っていると
また、メールが着信

「月曜日会うって約束してたけど
行けなくなっちゃった
っていうか あなたの為にも
会わない方がいいと思ったの
私も悪い事しているのは解っているけど」

久しぶりに会えると思っていたのに
今度会ったら ささやかな花束と
「彼氏と幸せになって」の一言を贈ろうと
準備までしていたのに

誰かに居て欲しいと思えば思うほど
僕は独りぼっちにされて途方に暮れる
誰も僕に触れて欲しくないと思えば思うほど
僕を必要とし愛してくれる人が増えていく

オモフヒトニオモハレズ
オモハヌヒトニオモハレテ

思いは届かないのが世の常だ
そんな事をバニラの味が薄くて解らない
彼女が持ってきたVanilla Coffeeを入れ
飲みつつ想う

僕のThinkpadのJava Virtual Machineは
そんな僕を哀れんだのか
それまでエラーを連発し続けていたコードを
上手くコンパイルしてくれた

その後 Thinkpadを
ウェットティッシュですごく綺麗にしてあげた事は
言うまでもない


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