Losers Game
2003年11月26日今日は同じ部署のYさんの送別会だった
和光と銀座4丁目交差点の場所すら知らないウチの上司を待って
日比谷バー銀座3号店へ
ここは雰囲気もお酒も値段に似つかわしくなく
個人的にすごく好きで 以前も同期と訪れた
Yさんは配属当時から色々話していた人だった
前職が金融系のコールセンター勤務で
去年のプロジェクトでは 年の瀬の更に瀬戸際
ミレナリオに浮かれる人混みを見下ろしながら
2夜徹して議論したりして一緒に仕事した人だ
僕より8歳も上なのに「さん」付けで呼んでくれる
敢えて言うなら「いいひと」なのだろう
その帰り道
2日前からの厳しい寒さは相変わらずで
僕はマフラーを二巻きした
周りを歩く人とは季節が違う格好にも思えたが
そんな事は気にしていられない
その時、一緒に歩いていたYさんはこう呟いた
「私は...負けたんですかね...」
僕はYさんが業績評価でLevelが上がらなかった事を知っていた
元々自己表現の得意な人じゃなかったし
うちの会社には似つかわしくない人の良さもあって
なかなか主張できなかったんだろう
僕はその言葉が違和感なく受け取れてしまったが
平静を装いこう呟いた
勝ち負けなんていわないで下さい
僕達はそれぞれの価値基準でここに来たんですから
誰が勝ったかなんて個人の判断基準でしか
測れないと僕は思うんですよ
「そうですよね...」
Yさんはそれ以上何も言わなかった
何が勝ちなのだろう?
同期よりLevelが上がる事
名刺の肩書きが変わる事
給料が上がる事
それもある意味勝利のスタイルだとは思う
でも...
それは「社会」を対象とする勝利のスタイルだ
自分が本当にしたい事 本当にすべき事
それに気付いて辿り着く事
それが僕の考える勝利のスタイルだと僕は思う
それは「人生」を対象とする勝利のスタイルだ
でも...
僕は自分の勝利する姿を捉えてはいない
この会社に居る間に僕はどう勝ちの姿を
イメージすればいいのだろう?
銀座4丁目の交差点の雑踏の中
僕は心の中で色々な想いを巡らせていた
今日が終わった銀座に吹きすさぶ風は
より一層冷たかった
和光と銀座4丁目交差点の場所すら知らないウチの上司を待って
日比谷バー銀座3号店へ
ここは雰囲気もお酒も値段に似つかわしくなく
個人的にすごく好きで 以前も同期と訪れた
Yさんは配属当時から色々話していた人だった
前職が金融系のコールセンター勤務で
去年のプロジェクトでは 年の瀬の更に瀬戸際
ミレナリオに浮かれる人混みを見下ろしながら
2夜徹して議論したりして一緒に仕事した人だ
僕より8歳も上なのに「さん」付けで呼んでくれる
敢えて言うなら「いいひと」なのだろう
その帰り道
2日前からの厳しい寒さは相変わらずで
僕はマフラーを二巻きした
周りを歩く人とは季節が違う格好にも思えたが
そんな事は気にしていられない
その時、一緒に歩いていたYさんはこう呟いた
「私は...負けたんですかね...」
僕はYさんが業績評価でLevelが上がらなかった事を知っていた
元々自己表現の得意な人じゃなかったし
うちの会社には似つかわしくない人の良さもあって
なかなか主張できなかったんだろう
僕はその言葉が違和感なく受け取れてしまったが
平静を装いこう呟いた
勝ち負けなんていわないで下さい
僕達はそれぞれの価値基準でここに来たんですから
誰が勝ったかなんて個人の判断基準でしか
測れないと僕は思うんですよ
「そうですよね...」
Yさんはそれ以上何も言わなかった
何が勝ちなのだろう?
同期よりLevelが上がる事
名刺の肩書きが変わる事
給料が上がる事
それもある意味勝利のスタイルだとは思う
でも...
それは「社会」を対象とする勝利のスタイルだ
自分が本当にしたい事 本当にすべき事
それに気付いて辿り着く事
それが僕の考える勝利のスタイルだと僕は思う
それは「人生」を対象とする勝利のスタイルだ
でも...
僕は自分の勝利する姿を捉えてはいない
この会社に居る間に僕はどう勝ちの姿を
イメージすればいいのだろう?
銀座4丁目の交差点の雑踏の中
僕は心の中で色々な想いを巡らせていた
今日が終わった銀座に吹きすさぶ風は
より一層冷たかった
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