Long Distance Call

2003年11月22日
久しぶり
長い事連絡できなくて本当にゴメン

「ううん」

元気にしている?

「そうね 元気元気」

強がる必要はないさ
そんな間柄じゃないだろ?

「そうだね
じゃあ ちょっと寂しい」

そっか、本当にゴメンな
色々あってね
あんまり言い訳は好きじゃないんだけどさ

「そうかあ」

色々すまない...

「もう、そんなこといわないで」

それぐらいしか言えなくてさ...

「あなたが元気ならよいの」

ありがとう

彼氏は出来た?

「んー いやー なかなかうまくいかないね」

見合いでもしたの?

「そういうのはしたくないな」

フラれたりしたの?

「ううん そういうより
私のほうがそういう気持になれない」

俺のせいか...

「あ!それは違う」

じゃあ、何故?

「ちょい長くなるけどそれでもよい?」

かまわないよ

「誕生日に届け物があって
差出人はかつて好きだった人で
でも その人はもう亡くなってて
とりあえず 中を開けてみると
指輪が入ってて

どうやらそれはその人が亡くなる少し前に買った物らしく
もう4年前の日付のカードが入っていて

カードには海外赴任から帰って来たら結婚しよう
というようなことが書いてあって
それはお店の人に4年後に送ってくれと頼んであったみたいで
本人不在のまま こうして届いたりして

正直 そんな風に思われていたのかと思うと
また、とても悲しい思いしたなってね」

僕はしばらく言葉をつなげないまま
君の泣いているような吐息を聞き続けていた


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